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新築住宅と中古住宅の違い。それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説

住宅の購入を検討する時、新築住宅と中古住宅はどちらが良いか迷うこともあるのではないでしょうか。

新築住宅と中古住宅それぞれにメリット・デメリットがあるため、まずはそれぞれの特徴をしっかり把握することが重要です。

本記事では、新築物件と中古物件それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用面での違いを分かりやすく解説します。

この記事を読めば、新築住宅と中古住宅の双方のメリットとデメリットを理解し、納得したうえでどちらか選択することができるので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

新築住宅と中古住宅はどっちがいい?こんな人におすすめ

新築物件は最新の設備や高い耐震性などの魅力がありますが、購入費用が高くなります。

また、中古住宅は新築住宅と比べ購入費用を抑えやすいものの、リフォームや修繕が必要になる可能性があります。

下記の表で、新築住宅と中古住宅のおすすめの人の属性を見てみましょう。

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住宅の種類内容
新築の注文住宅自分や家族のニーズにあう住まいで暮らしたい人
一から家づくりを楽しみたい人
住みたい地域を自由に選びたい人
新築の建売住宅建築済みの住宅を見てイメージしたい人
新築住宅に住みたいが、購入予算をおさえたい人
即入居可能物件があるため、入居の時期が明確な人
中古住宅住宅の購入予算をおさえても、戸建てを買いたい人
複数の物件を比較し、住宅を選びたい人
住宅に関して、あまり時間や手間をかけたくない人

自分にとって最適な住まいを選ぶにはそれぞれの特徴を理解し、ライフスタイルや予算に合わせて選択をすることが重要です。

新築住宅と中古住宅のそれぞれのメリット・デメリットを、以下の章でわかりやすく解説します。

新築住宅のメリット

新築住宅か中古住宅のどちらかいいのか悩んだときには、両者のメリットから比較してみましょう。

まずは新築物件を購入するメリットは次の3つです。

新築住宅のメリット

・充実した保証が付いている
・最新の住宅設備を揃えられる
・税制優遇や補助金が受けられる

それぞれの新築住宅のメリットについて、以下で詳細に見ていきましょう。

充実した保証が付いている

新築住宅には、手厚い保証が付いている点が大きなメリットのひとつです。

万が一住宅に不具合が発生した場合は、一定期間内であれば修繕を受けられるため安心です。

国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の品確法に基づき、新築住宅では基本構造部分に対して「引き渡しから10年間」の保証が義務付けられています

上記の品確法により、万が一欠陥やトラブルが発生しても、一定期間は無償で対応してもらえる仕組みです。

そして、建築会社によっては独自の保証制度があり、30年保証を提供している場合や、有償の点検・補修を継続することで「永久保証」を受けられる場合もあります。

新築住宅は長期間の保証が充実しているため、安心感では大きなメリットです。

最新の住宅設備を揃えられる

新築住宅では、購入時点での最新設備や高性能な住環境が手に入れられることです。​

断熱性、耐震性、機密性などの性能面でも近年大きく進化していますが、建築基準や技術の向上により常にアップデートされています。

新築住宅の最新設備は、光熱費などの維持費のランニングコストを抑えることができるメリットがあります。

数年の違いであっても、新築住宅の方が省エネ性や安全性に優れている可能性が高いです。

以下は、新築の注文住宅を検討している方へあると便利な最新の設備一例です。

最新の設備設備トレンドの一例

・タッチレス水栓
・玄関ドアの電気錠
・太陽光発電
・宅配BOX  

新築住宅の設備の新しさや住宅性能を重視する人にとっては、最新の住宅設備が揃えられることは魅力的な選択肢となるでしょう。

税制優遇や補助金が受けられる

新築住宅を購入する際には、税制優遇や補助金を受けられる制度が充実しています。

具体的な制度は以下のとおりです。

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制度優遇措置
住宅ローン減税新築住宅は控除適用期間が最大13年間
※中古住宅は最大10年間
固定資産税の減額措置戸建て住宅の場合、税額が3年間1/2に減額される
不動産取得税の軽減措置課税標準額から1,200万円を控除
※新築住宅で住宅ローン控除を利用する場合、一定の省エネ性能を有していることが必要

上記以外にも、居住地域の自治体が補助金制度を提供している場合もあります。

税制優遇の活用により、新築住宅購入後の負担を軽減できるのはメリットです。

新築住宅のデメリット

新築住宅には魅力あるメリットが多い一方、以下のようなデメリットもあります。

新築住宅のデメリット

・物件価格が高額になる傾向にある
・契約から入居までの期間が1年程度かかることがある
・売却時に価格が下がりやすい

それぞれのデメリットを、以下で順番に見ていきましょう。

物件価格が高額になる傾向にある

新築住宅は土地代に加え、中古住宅と比べて設備や建材が新しいため比較すると、入居までの費用が高いデメリットがあります。

新築住宅には、1~3割程度高くなる「新築プレミアム」と呼ばれる価格上昇要因があります。

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」

新築住宅を希望する場合は、こうしたコスト面の課題を考慮し、無理のない資金計画を立てることが大切です。

契約から入居までの期間が1年程度かかることがある

注文新築住宅の場合は、建築会社と工事請負契約を結んでから実際に入居できるまでの期間は1年程度といわれています。

契約時には図面や完成予想図をもとに購入を決める状態のため、入居するまで実際の家を確認できない点もデメリットの1つです。

事前にモデルルームを見学したり等、できるだけ多くの情報を集めリスクを減らすことが重要です。

建売新築住宅であれば、入居までの期間や実物を確認できないなどのデメリットはカバーできますが、間取りや設備を自由に選べない点は注意が必要です。

売却時に価格が下がりやすい

新築住宅は、一度入居すると中古扱いとなり、価格が下がる傾向があります。

戸建ての価格が下がる理由

・新築住宅ではなくなるから
・需要の低いエリアのため
・新築時に取引した不動産会社に依頼する人が多いから

築浅物件の場合は、新築住宅購入時の価格と、築浅となった物件の相場価格にギャップ感じることがあります。

将来的に売却を考えるなら、資産価値の下がりにくい立地を選ぶことが重要です。

中古住宅のメリット

前章では新築住宅のメリット・デメリットを紹介しました。

ここでは、中古住宅のメリットを3つお伝えします。

中古住宅のメリット

・住宅購入時の価格が安い
・入居までの期間が短い
・周辺環境や管理状況を把握しやすい

中古住宅のメリットについて、以下で詳細に見ていきましょう。

住宅購入時の価格が安い

中古住宅の一番の魅力は、新築住宅と比較して価格が安いことです。

購入時の初期費用を抑えられるだけでなく、固定資産税評価額が低いことから税負担も抑えらることができます。

中古住宅は、購入後にリフォームが必要な場合があるため、その費用も考慮することが大切です。

費用を抑えながら理想の住まいを実現したい場合は中古住宅を選び、リフォームやリノベーションを活用するのも一つの選択肢です。

入居までの期間が短い

新築注文住宅を購入した場合、建築会社と契約してから実際に入居するまでに長い期間が必要になります。

中古住宅は既に完成した状態で販売されているため、契約さえ完了すればすぐに入居することができます。

中古住宅は建築期間を待つ必要がないため、早く入居したい人におすすめです。

リフォームなどの時間を要することはありますが、新築物件と比較すると早めの入居が可能になります。

周辺環境や管理状況を把握しやすい

中古住宅は既存物件であるため、住宅が適切に管理されているかなど実際の建物や部屋の状態を確認することができます。​

周辺の生活環境や近隣住民の様子も把握できるため、安心して購入を検討できることもメリットです。

住宅に問題がなくても、近隣住民との相性は住み心地に大きく影響する場合があります。


前の入居者とコンタクトを取れる場合には、住心地や周辺施設について確認しておくとよいでしょう。

自身の快適な生活のために、家だけでなく周辺環境も慎重に確認することが大切です。

中古住宅のデメリット

中古住宅には手軽さが魅力のメリットがある反面、いくつかのデメリットがあります。

中古住宅のデメリット

・リフォームが必要になるケースがある
・筑年数によっては、耐震性能や設備に不安がある
・住宅ローン審査に通らないケースがある

以下で、それぞれのデメリットをお伝えします。

リフォームが必要になるケースがある

築年数が経過している中古住宅のデメリットの一つに、内装や設備の状態が悪いことがあります。

住宅購入後にリフォームやメンテナンスが必要になる場合はほとんどで、追加の費用が発生します。

リフォーム、メンテナンス費用がかかるものの一例

・給湯器、エアコン
・水回り設備
・気密性などの改修工事

気密性や断熱性を向上させる改修工事については、自治体の補助金制度を活用できる場合があります。

中古住宅を選ぶ時は、こうした制度を確認しながら快適に住める環境を整えていきましょう。

筑年数によっては、耐震性能や設備に不安がある

1981年以前に建築されている住宅の場合、耐震基準が現在の基準と異なる場合があるため注意が必要です。

耐震性が不十分の場合は、地震によって倒壊するリスクが高いため耐震補強工事を検討する必要があります。

中古住宅の耐震性を確かめる方法

・建築確認証明書に記載された「建築確認日」を確認する
・耐震基準適合証明書を確認する
・ホームインスペクションを行う

国土交通省「住宅・建築物の耐震化について」、万が一基準を満たしていない場合は基準を満たすように改修する必要があります。

住宅ローン審査に通らないケースがある

住宅ローンの審査では、借入者の収入や職業などの個人属性だけでなく、購入予定の物件の担保価値も審査対象となり中古住宅は不利になる傾向があるため注意が必要です。

築年数が経過しすぎた中古物件は、担保価値が低いと判断され、希望額の融資が受けられないことがあります。

中古住宅を購入する際は、事前にローンの審査基準を確認することが大切です。

場合によっては、リフォームローンや他の融資制度を併用することで資金調達が可能になることもあります。

新築住宅と中古住宅に関するよくある質問

新築住宅と中古住宅に関するよくある質問は次の3つです。

新築住宅と中古住宅に関するよくある質問をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

各質問について、以下で順番に確認しましょう。

新築住宅と中古住宅で維持費はどれくらい違う?

新築住宅と中古住宅では、維持費のかかり方が異なります。特に修繕費用・税金・保険の3つの観点で大きな違いがあります。

仲介手数料とは何ですか?いくらかかるのですか?

仲介手数料とは不動産会社に支払う仕事に対する報酬です

「物件価格の3%+6万円+消費税」です。

中古住宅を買ってリフォームしたい。どう進めたらいい?

リフォーム代を多めにみておくことです。

中古の利点は自分に合ったエリアの物件を新築より安く買える点です。但し安いということは建物も古いということなので、改装がいくらかかるかある程度予算を決めておかないと、購入後に思うように直せないといった可能性があります。

まとめ:新築住宅と中古住宅の違いを理解することが大切です

新築物件と中古物件には、お伝えした通りそれぞれにメリットとデメリットがあります。

新築住宅は、最新の設備や高い耐震性が魅力であり、その反面、購入価格が高いデメリットもあります。

中古住宅は、購入費用を抑えやすく、実際の住居を確認してから購入できるのが魅力であり、その一方で築年数によってはリフォームが必要となります。

購入価格、住宅ローンや補助金など総合的な視点で判断し、新築住宅と中古住宅のどちらが自分のライフプランに合っているか、本記事を参考にして検討してください。

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